キャンプしたいなぁ。でも・・・野営はまだ怖いなぁ・・・・。
時期は2月の上旬。都心から近いキャンプ場を調べていると、なんだか誘われてるかのように目に入ってくる
『ウェルキャンプ西丹沢』の文字。そこまで近くないのですが、これも何かの縁だと思うことにして、
行ってみる事にしました。
ひとまずは、キャンプそのものの場数を踏んで経験値爆上げフェーズだ!
と、自然に潜むメタルスライムを探しに出かけました。
ここは通年型のキャンプ場で、四季折々の自然が楽しめるとのこと。
何より、広大な敷地がウリなんだとか。
キャンプ場なんて大体広大な土地だろ。
そう思っていた僕は度肝を抜かれます。
ひろ!!!!!!!!
広大!!!
何ここ村!?!?
受付を済ませてから指定されたサイトまで車を走らせます。
え、どこなの?まだつかない?
実際には2.3分でしたが、そもそもキャンプ場の中を車で走るなんていう経験が当時の僕には新鮮でした。
※指定されたサイトとは言いましたが、大体の場所は指定できます(これ結構大事よね)
ということで、サイトに到着。
そうそう、同じドーム型ではあるんですけど、この頃にテントを買い替えました。
理由は単純。ソロテントだと荷物を入れた時の圧迫感が凄まじい。
ならもう少し広々と使えるものを・・・。と購入に至りました。あとコスパ(小声)
タープも張って、いざキャンプ開始だぁ
と意気込んでいると、ハラリハラリと眼前を通過する白いものが。
そう、雪です。
ヒャッホウ!!!!!!!!
雪!最高!
僕はシティ産まれシティ育ちなので、雪が非常に珍しい。星なんかよりも輝いて見えるってんだから、てぇへんよ。山の天候は変わりやすいというものの、ここまでか、と自然の豊かさに心が踊りました。
・・・なんかいつも天気悪くない?
突然降り始めた雪に気分の高揚を抑えきれないままキャンプを続けます。
しかし、10分ほど経ったところでハッとします。
寝袋・・・夏用じゃん・・・・。
どうしたものか、と考えても打開策が見つからず。ただ、こればっかりは仕方ない。
ないものはない!確認せェ!お前にまだ残っておるものはなんじゃ!
と、どこぞの喋るジンベイザメの声が聞こえてきそうです。
寝る前は、テントをタープの中に収め、なるべく温度が保たれるようにして、
焚き火で暖をとり、着ていたダウンをしっかり閉めて
寝袋の中に潜り込み、身体を丸めます。
この時の幕内の温度はマイナス4℃。
でも大丈夫。昔した釣りの時は同じ寝袋で、もっと薄着で0℃を乗り越えた!
そんな心の余裕もありました。
パッと目が覚めると、時間は2時を少し過ぎたあたり。
しんしんと降っていた雪の音も、動物の声も聞こえないほど静かな夜。
まだ2時か・・・・。
そう思っていると、再び目が開きます。時計を確認すると、4時。
この時には、もう寒さが限界で、もう一度寝付くのは無理だと気が付きます。
それでも抗いたくなるのが悪い癖。
それまでよりも身体を丸め、手足をズボンの中に突っ込み、極限状態を迎えます。
抗おうにも抗えず、5時にはテントを出てソッコーで焚き火を始めました。
凍えながらもなんとか撤収を終え、車の中で暖をとり、帰路。
絶対ちゃんとした寝袋必要だわ。
そんなことを考えます。
それまで使っていたのは、化繊といえども少なく見積もっても20年選手。
そりゃあきついって。
そうして、少しずつキャンプに必要なものがわかってきた僕は、この時にはもう、
深い深い底なし沼に胸の辺りまで浸かっていたのです。
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